【2019年度版】大麻の歴史:アメリカ編 なぜ禁止されたの?なぜ解禁されているの?

CBD とは?

【2019年度版】大麻の歴史:アメリカ編 なぜ禁止されたの?なぜ解禁されているの?

本記事では、アメリカにおける大麻の歴史をご紹介したいと思います。

日本における大麻事情を広い視野で考えたときに多大な影響を受けているアメリカの大麻に対する取り扱いがどのようなストーリーを経て今日にいたるのかを紹介します。

今後に、別の記事にて世界全体での歴史や日本の大麻に関する歴史についても紹介する予定です。

大麻の禁止

 米国と大麻の関わりは深く、アメリカ大陸を発見したコロンブスの船の帆には大麻の繊維が織り込まれていましたし、独立宣言の草稿を記した紙は大麻でできていました。医療としての大麻は19世紀には処方薬のなかで最も重宝されていました。

 しかし、大麻は突如禁止に向かいます。1910年代から部分的に非合法化され、1937年には連邦法によって非合法化されました。このときに制定されたのは「大麻課税法」(Marijuana Tax Act)という大麻に対して法外に高い税金を課すことで禁止する目的であったとされています。

「大麻課税法」の制定には医学会からの反発がありました。全米医師会の代表は連邦議会の公聴会で、「医療目的の大麻使用が乱用に繋がるという科学的根拠はない。医療用大麻を合法的に使えるようにしておくことは患者の権利として非常に重要である」と証言した。

医師からの反対もあったのにも関わらず禁止されたのはなぜか。

以下のような政治的な思惑が大麻を禁止へ向かわせたとされています。

  • 禁酒法の廃止による失業者の救済
  • 大麻を持ち込んだメキシコ系移民への偏見
  • 石油メジャーの利権確保

禁酒法の廃止による失業者の救済

 1933年に禁酒法が廃止され、それまで酒の取り締まりを行っていた捜査官は失業の危機にさらされた。そこで連邦政府が大麻課税法を制定し失業者を救済したのではないかという疑惑がある。

大麻を持ち込んだメキシコ系移民への偏見

 1900年代に、精神活性作用を持つ大麻がメキシコ系移民によってアメリカのテキサス州へ持ち込まれた。この状況をよく思わなかったテキサス警察はメキシコ系移民を”不道徳な人”と呼び、大麻を”悪魔の草”と呼んだ。

このような人種偏見が大麻を禁止する法律の制定に影響を与えたと「NYT」紙は指摘した。

石油メジャーの利権確保

 石油財閥として台頭したロックフェラーが石油を使ったエネルギーと石油化学製品の販売を拡大させるために大麻を排除しようとしたということです。エネルギーや医療品という点において石油メジャーにとって大麻はライバルであるので、政府によって禁止させてしまおうとしたのである。

これらの理由によって約1世紀の間、大麻は禁止されていた。

大麻の解禁

 2019年2月現在、アメリカではワシントンD.Cと10の州で嗜好用大麻が、33の州で医療用大麻が合法となっている。

これまで嗜好用大麻は、コロラド州(2012)、ワシントン州(2012)、ワシントンD.C(2014)、アラスカ州(2015)、オレゴン州(2014)、カリフォルニア州(2016)、メイン州(2016)、マサチューセッツ州(2016)、ネバダ州(2016)で合法化されていた。

2018年に入ると、1月にバーモント州が嗜好用大麻を合法化。通例として、大麻の合法化法案は住民投票によって是非が問われるが、バーモント州は州議会によって可決された。11月に行われた中間選挙では、ミシガン州が米国中西部地域ではじめて嗜好用大麻が合法の州となった(一方ノースダコタ州での嗜好用大麻の合法化は否決)。またオハイオ州では、合法化には至らないものの、5つの都市で大麻吸引の「非犯罪化」が承認された。

医療用大麻についても、6月にオクラホマ州、11月の中間選挙ではミズーリ州やユタ州が合法化。

また大麻合法化反対派のなかで大きな影響力を持ち、11期も議員を務めたテキサス州の下院議員ピート・セッションズ(共和党)が落選。民主党が下院での議席を伸ばし、トランプ大統領の共和党が多数となる上院とねじれが生じたことで話題となった中間選挙だが、大麻合法化に強く反対していた議員が落選したことによる影響も無視できないでしょう。

ヘンプの規制除外

昨年12月には連邦法において産業用大麻(ヘンプ)を麻薬指定から除外し、他の農作物と同じ扱いとするという「US Farm Bill」(農業法案)が可決。同月20日にはドナルド・トランプ米大統領による署名がなされ成立しました。

連邦法単位での法改正は初めてのことでとても大きな一歩だと考えられます。

アメリカ連邦法では大麻草(カンナビス)は「THC」含有量が0.3%以下の「ヘンプ」と、それ以上の「マリファナ」に大別されており、今回の法改正で規制植物から除外されたのはヘンプにあたる。

ヘンプの監督庁は麻薬取締局から農務省へ移され、栽培が農作物保険の対象になるほか、研究開発でも連邦政府の助成金を申請できるようになるとのことです。

CBDはヘンプから抽出される成分です。そのヘンプの栽培にアメリカでは制限がなくなりました。生産量が増加し、社会に供給されることが考えられます。

まとめ

アメリカにおける大麻の歴史を紹介させていただきました。

アメリカにおいて大昔から医療目的で使用されていた大麻。しかし、様々な政治的な思惑により約1世紀もの間、悪魔の草として厳しく取り締まられていました。

未来では「大麻をプロパガンダや圧力によって無理やり禁止したが100年ももたなかった」とでも思われるのでしょうか。

日本編や世界編もお楽しみに

コメント

タイトルとURLをコピーしました